この記事では、「広報(PR)」と「マーケティング」の本質的な違いを整理し、なぜ“目的を明確にすること”が重要なのかを解説します。
SNSのフォロワー数や広告施策などの手段にとらわれる前に、自社が誰に何を届けたいのか、どんな結果を望むのかを明らかにすることが成果への第一歩です。広報は会社と社会をつなぐ関係づくり、マーケティングは売れる仕組みづくり。その本来の役割を理解することで、戦略的に結果を出す活動へと変わります。
広報(PR)とは何か

「PR」はPublic Relations (パブリック・リレーションズ)の略で、日本語では「広報」と訳されます。
もともとの意味は「公的なつながり」。
つまり、会社とお客様、株主、地域社会など、あらゆるステークホルダーとの関係を築き、信頼を育む活動です。
「認知を広げる」ことにも大きな意味があります。
誰もが知る会社になれば、
- 社員は誇りを持つことができる
- 家族は安心する
- 株主は信頼して株を買うことができる
- 地域は活性化することができる
- 顧客は安心して商品を購入できる
そうした“社会的つながり”を生むことこそ、広報の本質です。
まなぶ確かに自社のCM見たら誇らしいし、親も嬉しそうだったなー
ただ発信するよりも、誰に伝えたいかが見えると楽しくなるよ!
あなたの会社の理念は、正しくステークホルダーに伝わっているでしょうか?
マーケティングとは何か
マネジメントやマーケティングで有名なピーター・ドラッカーはこう言いました。
「マーケティングの目的は、販売を不要にすることである。」


つまり、顧客を理解し求められる商品やサービスを提供し、自然と選ばれる状態をつくることです。
マーケティングとは、市場の調査、製造や販売、宣伝まで全ての過程の総称です。
その中で、SEOやWeb広告はWebマーケティングと呼ばれ、集客や販売宣伝をWeb上で行う方法です。
もちろん、その中でも手法は多種多様で、コストや業種によってより良い施策や戦略、戦術を考えていきます。
広報とマーケティングの混同
PR(広報)とマーケティングは混同されることも多いと感じます。



確かにあんまり考えたことなかった!
手法やテクニックが注目されているから無理もないよね
SNSの更新を続けても結果が出ないという声をよく聞くのは、その目的が曖昧であることが多いからではないかと考えています。
私がクライアント様に必ず聞く質問があります。
「今、一番出したい結果は何ですか?」
SEO記事を書くことやサイトを作ることは“手段”にすぎません。
私の仕事は、依頼してくださった方が“望む結果”を出すことです。
まずは、出したい結果を具体化しよう
- 「A商品を売りたい」
ではなく、次のように問うてみてください。
- 月に何個売りたいのか
- 誰に売りたいのか
- いつまでに達成したいのか
- 購入後、その人にどんな体験をしてほしいのか
- どんな感想を聞きたいのか
- その答えによって、取るべき手法も戦略も変わります。
SEOや広告は“手段”のひとつであり、“目的”ではありません。
真に意味のある広報・マーケティング活動は、「目的」から逆算して動くところから始まります。
広告について
SNSでは、PRタグというものがあります。
本来、PRと広告は意味が違うのですが、SNSでプロモーションや宣伝を意味することを「#PR」と表記するようになりした。
宣伝を「#PR」と表記することで、広報(PR)と宣伝が混同されることが多くなったように感じます。
広報(PR)と広告の違いについて
広報(PR)は、ステイクホルダーとの適切な関係を築くことだと書きました。
目的は、「信頼を得る」であったり「認知を得る」、「理念などの考え方を伝える」などです。
それに対して広告は、主商品やサービスの購入促進を目的にしています。
費用(広告制作費用や掲載費)をかけて多くの人に商品やサービスを買ってもらうことにコミットします。
広告は、見たくもないのに見せられるというイメジもあり毛嫌いする人も多いです。
しかし、顧客が抱えている課題や問題解決できる商品を買って悩みが減った、もっと早く知りたかったという声があるのも確かです。
広告は、会社の売上にも直結し、SEOなどに比べて即効性があることが多いという大きなメリットもあります。
誰でも手軽に広告を打てる時代だからこそ、販売戦略に組み込んで欲しいと考えています。
最後に、「すけっと広報」ではとりあえずLPを作りましょう!やSEO記事書けば大丈夫です!などは言いません。目的を整理し、戦略を考えることから一緒にさせて欲しいと考えています。
考えに賛同していただける方は、ぜひ「すけっと広報」で伝える努力のお手伝いをさせていただけると幸いです。


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